こんな人におすすめ
- 会話がない夫婦の特徴を知りたい
- 会話がない夫婦の今後を知りたい
- 夫婦の会話を取り戻すためにできることを知りたい
いつからか「朝、おはよう!と挨拶する気にもならない」「目の前でゴロゴロとされてるだけでイライラする」「業務連絡すら億劫」そんな日常を夫婦で過ごしていませんか。
結婚した時は会話を楽しみ気持ちを共有できたのに、いつの間にか会話がなくなり、それが日常となってしまった・・・そんな夫婦は多いのではないでしょうか。
会話のない関係が続くと、「このまま一緒にいる意味はあるのだろうか」「大切なことを話し会えず、相手はどう思っているのかわからない」など不安が募りますよね。
しかし、夫婦間の会話が少ない状況を改善するための方法はいくつもあります。
この記事では、会話が減って心の距離が広がってしまった夫婦が、再び繋がりを築く方法やポイントを紹介します。今日から夫婦の関係を見直して、心地良い結婚生活を取り戻しましょう。
会話がなくなる原因は?
生活スタイルや時間のすれ違い
出勤や帰宅時間の違い、一方は子供の生活リズムに合わせて生活している場合など、寝る時間や起きる時間が違うと夫婦で顔をあわせる時間が減り、会話ができなくなってしまいます。また、共働き夫婦の場合は、休みが合わずコミュニケーションをとる機会が少ない場合もあります。お互いが意識しないと一緒にいる時間を作るのは難しく、心の距離が開きやすくなります。
仕事や家事、育児で忙しくゆっくり話す時間がない
仕事や家事、育児に追われていると、夫婦でゆっくり話す時間を確保するのは難しいですよね。お互いの疲労感や余裕の無さも相まって、つい「今じゃなくてもいいか」と話すことを後回しにしがちになります。それを繰り返していると、「話さなくてもまあいいか」となってしまい徐々に話す機会が減って気持ちのすれ違いにつながっていきます。
デジタルデバイスの普及
PCでのテレワークが増え仕事とプライベートの時間の区切りが曖昧になったり、家庭内にスマートフォンやタブレットが浸透し、大人から子どもまでそれぞれが個別にメディアを楽しむ時間が増えたりしています。また、イヤホンをすると外の世界を遮断してしまうため、せっかく話しかけても声が届かない経験をするなど、同じ空間にいても孤独感や寂しさを感じやすくなっています。一緒にいられる限られた時間も、会話する機会を失っていることは多いのではないでしょうか。
お互いへの興味・関心の薄れ
お互いの存在に慣れてしまうと、相手をいて当たり前の存在に感じ、日常的なコミュニケーションがおろそかになりがちです。その結果「話していても楽しくない、つまらない」「会話が続かない」と感じるようになる夫婦も少なくないでしょう。さらに、子ども中心の生活が定着していくことで、パートナーに対しての関心が薄れてしまうケースもあります。
会話がない夫婦の行く末は?
コミュニケーション不全が起きる
会話の少ない状態が続くと、必要な時にコミュニケーションを取ることができず、相手の気持ちを知ることができないだけでなく、自分の気持ちを伝えることもできなくなります。憶測で相手の気持ちを判断したり、そこから不満を募らせたりと、夫婦仲は悪化する恐れがあります。また、今後の資金計画や生活設計など夫婦間での重要な話し合いが不足すると、いざという時に意見の不一致が生じ、予期しないトラブルが発生するリスクが高まります。
健康面への影響
頭の中に常に悩みごとが浮かび、仕事や家事・育児などに集中できないことが増えると、ストレスが溜まっていくだけでなく、ミスが増えるなど生活に良くない影響が出ることもあります。趣味の時間を心から楽しめなくなり、上手くストレスを発散することができない悪循環に陥ることもあるでしょう。そうすると心や身体に不調をきたす危険性が高まります。
子供への影響
子どもは人とのコミュニケーションの取り方を小さな頃から家庭内で学んでいきます。会話の少ない家庭では、その必要性や感情を読み取る方法を学びにくく、コミュニケーションが不得意になる可能性も考えられます。楽しく会話をすることが当たり前の様子を近くで見てきたか否かは、子供の将来に大きく影響を与える要素となり得ます。また、夫婦がどのような状態にあるかで、家庭内で子どもが安心できるか、緊張感があってリラックスできずストレスがたまるかは、子どもの情緒にも影響します。
会話のない夫婦が関係修復のためにするべきこと
覚悟を持って相手を受け入れる
会話のない状況を変えるには、自分のために変えようとしているというブレない認識をもち、努力を積み重ねる覚悟が必要です。お互いが向き合い努力をすることが最善ですが、まずは向き合えるようになるための準備期間が必要となります。自分で変えることができるのは自分であり、相手に変わってもらうことを期待してはいけません。現状を変えるのは、自分が傷つく瞬間や時間を減らし、穏やかに過ごせる時間を増やすための地道な作業なのです。
一緒に過ごせる時間を豊かにする
会話が無くなる前にも、少しずつ無くなっていったものはありませんか。視線を合わせ無くなったり、挨拶が無くなったり、食事を一緒にしなくなったり、あげるときりがないかもしれません。まずはそれを取り戻すことから始めてみましょう。相手の目をみる、「おはよう」と声をかける、近くに座る、同じ空間で過ごす時間を作るなど些細なことから積み重ねていくことが大切です。
先日結婚1年目に書いたメモを偶然発見し、その中に「冷蔵庫の中に○○くん(夫)の好きなものを切らさない」という一文がありました。13年経った今は「無いと困る自分の食べたいものは自分で買ってくるか事前に教えて」とためらいも無く言ってしまいます。メモを見て、良好な関係を保つために努力していたことが思い出され、「一緒にいない時間も自分のことを考えてくれた」ということがわかりやすく伝わる行動の大切さを再認識しました。相手のことを思う時間を増やし、その思いが繰り返し伝わると、自然と一緒に過ごす時間の行動も変わっていきますよ。
文章の力を借りる
直接話すと喧嘩になってしまう場合や、言葉では伝えづらい時もありますよね。そういう時は手紙やメールなど文章で気持ちや連絡事項を伝え合うのもおすすめです。文章なら自分のペースで余裕の有る時に読み書きができたり、文字にするまでの間に冷静になることもできたり、落ち着いたやり取りがしやすいですよね。また、言葉だと感情優位となり通じなかったり受け止められなかったりすることも、文章化するとお互いに通じやすくなることもあります。事前のやり取りで相手の考えていることが分かると、実際の会話もしやすくなることが期待できます。
相手に共感する
一緒に過ごす時間を増やすことはもちろん重要ですが、本当に必要なのは、共感を増やすことです。すぐそばにいるのに、日常に共感が無ければ一人でいるより強い孤独を感じるのではないでしょうか。時間がなくても夫婦の会話は深いものにすることができます。
男性は「いまできること」に照準を合わせる「ゴール指向問題解決型」が多いとされており、解決を急ぎ、会話でもゴールが何よりも気になります。ゴールが見えない話は意味のない話と捉えてしまい、冷たく感じる返答になりがちです。そこに全く悪気はありませんが、そのような態度を見ると話している方はとても寂しさを感じます。
一方で女性は「ことのいきさつ」から思考を広げる「プロセス指向共感型」が多いとされており、目的のない話の目的は相手と会話することにあります。そのため会話にゴールが有るか無いかは気にならず、あなたと話したいという意思表示をしているのです。
お互いが相手の気持ちに興味を持ち、男性側の知りたいと思ってる結論を先に伝える会話。女性側の、一緒にいない時間に自分に起きた出来事を共有する会話。場面によって使い分け、相手のためになる言葉を見つけましょう。
なんでもない会話を交わせるようになると、向き合って大切な話しをするハードルも下がり、気持ちを共有しながら歩むことができるようになりますよ。
言葉を惜しまない
長く一緒にいると「言わなくてもわかってもらえるだろう」と思い言葉を省きがちですが、それはとても危険です。自分が楽をすることができる分、相手の心を満たすことはできないからです。
些細なことであっても「ありがとう」や「ごめんね」という言葉は日常的に欠かしてはいけません。それは、相手を気遣うというだけでなく、自分が幸せになることに直結しているからです。
まずこの2フレーズであれば、すぐに実践することも出来そうですよね。しかし素直にならなければ伝えられないという点では、伝えるのが一番難しい言葉でもありますね。そこを乗り越えると、やりとりが上手くいかなかった時こそ、我慢せずにどう思っていたのかやどうして欲しかったかを伝えることができるようになります。
言葉が足りないことでの勘違いや思い込みは、夫婦の深刻な問題に発展しかねないためとても重要です。日々様々な感情が渦巻く胸の内を、お互いにそっとなでられるような言葉を紡げる人でありたいですね。
まとめ
- 会話がない夫婦は、生活スタイルの違いや忙しさから一緒にいる時間を作ることが難しく、デジタルデバイスの普及も相まって、物理的な距離から段々と心の距離も広がりお互いへの興味・関心が薄くなっている。
- このままでは、コミュニケーション不足からの不満や不安、トラブルが増え、夫婦仲は悪化する危険性が高い。
- 今後の関係は自分次第。会話を取り戻すためにできることをひとつずつ取り入れて、関係を改善していくことは十分に可能。
自分に共感してくれる人がそばにいると、気持ちが満たされますよね。そんな夫婦になれたらどんな未来になるか想像してみるのもおすすめです。夫婦のことで悩む気持ちが少しずつ軽くなることを願っています。
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